芝川駅(しばかわえき)は、静岡県富士宮市羽鮒にある、東海旅客鉄道(JR東海)身延線の駅である。

富士方面からへの折返し列車も平日は朝夕で1本ずつ、土休日は夜に1本ずつ設定されている。普通列車のみが停車する。

歴史

当駅は、かつては急行「富士川」の停車駅であったが、1995年(平成7年)、「富士川」が特急に格上げされると通過駅(客扱いが無い)とされ、普通列車のみの停車駅となった。

年表

  • 1915年(大正4年)3月1日:富士身延鉄道線が大宮町駅から開通し、その終着駅として開設。旅客・貨物取扱開始。
  • 1918年(大正7年)8月10日:富士身延鉄道線当駅 - 十島駅間開通。
  • 1938年(昭和13年)10月1日:富士身延鉄道を国が借上げ。
  • 1941年(昭和16年)5月1日:国有化、鉄道省身延線の駅となる。
  • 1972年(昭和47年)9月20日:貨物取扱廃止。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東海が継承。
  • 1995年(平成7年)10月1日:急行「富士川」の特急への格上げに伴い普通列車のみの停車駅となる。
  • 1998年(平成10年):無人駅化。
  • 2012年(平成24年):駅舎を改築。

駅構造

島式ホーム1面2線と側線3本を有する地上駅になっている。線路はほぼ北西から南東に走り、駅舎は線路の北東側に設けられている。のりばは駅舎側が1番線、向かい側が2番線で、それぞれ富士方面、甲府方面列車が発着する。

平日は朝と夜に1本ずつ、土休日は夜に1本ずつ富士駅 - 当駅間列車が存在する。甲府方面は1日13往復である。

側線はいずれも駅の稲子方で本線から分岐したのち、沼久保方で再び本線に合流する形となっており、うち1本が駅舎と1番線の間に、2本が2番線の南側に敷かれており、南側の内側の側線は電化されている。

ホーム稲子方端は緩やかな坂となっており、これを下った所から駅舎へ、1番線と先述の側線1本を越えて構内踏切(遮断機・警報機付)が伸びている。現駅舎は簡易なものだが、旧駅舎は瓦葺の屋根が印象的な大きな木造建築なものの、無人化後窓口等は壁で塞がれてしまっていた。

その他駅構内沼久保方、島踏切脇には木造建物があり、身延工務区の芝川休憩所となっている。また駅舎沼久保方脇には独立したトイレがあり、稲子方脇には乗務員の宿泊所がある。

のりば

利用状況

「富士宮市の統計」「静岡県統計年鑑」によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員は113人である。

1993年度(平成5年度)以降の推移は以下の通り。なお、2001年度(平成13年度)- 2009年度(平成21年度)の統計は非公表である。

駅周辺

富士宮市芝川地区中心部。駅周辺には商店等があり、富士宮市役所芝川出張所を始めとして芝川郵便局、富士宮市立芝富小学校、富士宮市立芝川中学校、富士宮警察署芝川町交番、富士宮市中央消防署芝川分署等の公的施設が集中している。駅裏手には、王子エフテックス東海工場芝川製造所がある。

芝川は駅の西200m程の所で富士川に注いでいる。芝川を遡る形で進むと4km程で西山本門寺、6km程で芝川甌穴、10km程で白糸の滝や音止の滝に至る。

駅前ではタクシーが客を待っていることがある。芝川タクシーの営業所は市役所芝川出張所の裏手にあり、駅から近い。

なお、駅に近い観光スポットとしては、駅の西700m程の場所にある富士川の釜口峡が挙げられる。

バス路線

「芝川駅」停留所にて、宮バスの路線が発着する。

  • 宮11芝富線:新田 ※平日土曜1本のみ運行
  • 宮12稲子線:上稲子落合 ※平日土曜3本のみ運行
  • 宮13香葉台線・宮14稗久保線:富士宮駅南口 ※平日土曜2本のみ運行
  • 芝川会館 ※平日土曜のみ運行
    • 各路線日祝日と年末年始は運休。

隣の駅

東海旅客鉄道(JR東海)
CC 身延線
沼久保駅 - 芝川駅 - 稲子駅

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧

外部リンク

  • 国土地理院地図閲覧サービス - 芝川駅周辺の1/25000地形図

JR 身延線「芝川駅 の風景」無人駅 静岡県富士宮羽鮒 20181117撮影 YouTube

芝川駅

身延線・芝川駅-さいきの駅舎訪問

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