WEC 48: Aldo vs. Faber(ダブリューイーシー・フォーティエイト:アルド・ヴァーサス・フェイバー)は、アメリカ合衆国の総合格闘技団体「WEC」の大会の一つ。2010年4月24日、カリフォルニア州サクラメントのアルコ・アリーナで開催された。大会の正式名称はAldo vs. Faber。
大会概要
WEC初のPPV大会となった今大会はフェザー級とライト級の2階級でタイトルマッチが行われた。メインイベントのフェザー級タイトルマッチでは、WEC 44でマイク・ブラウンに勝利し王者となっていたジョゼ・アルドの初防衛戦が行われた。アルドは開催地カリフォルニア出身で元フェザー級王者のユライア・フェイバーと対戦、5ラウンド戦っての判定勝ちで初防衛を果たした。
またセミファイナルではライト級タイトルマッチが行われ、WEC 43の同級暫定王座決定戦で対戦していたベン・ヘンダーソンとドナルド・セラーニの再戦となった。この時に判定勝ちし暫定王座に就いたヘンダーソンは、その後WEC 46で正規王者のジェイミー・ヴァーナーを破り第6代王座に就いていた。試合は1ラウンドにヘンダーソンがギロチンチョークで一本勝ちを収め初防衛に成功している。
第9試合は前フェザー級王者マイク・ブラウンの王座陥落以来の復帰戦であり、UFCから移籍しフェザー級転向後2連勝中のマニー・ガンブリャンと対戦した。試合はガンブリャンが1ラウンド2分22秒のKO勝ちでフェザー級王座に一歩前進、後にWEC 51での王者アルドへの挑戦が決定した。
また第6試合で行われたレオナルド・ガルシア vs. ジョン・チャンソンは激しい打撃戦となり、同大会のファイト・オブ・ザ・ナイトとなると同時に、スポーツ・イラストレイテッド誌が選ぶ2010年上半期のベストファイトに選出された。
キャリア10戦全勝のデメトリアス・ジョンソンがWECデビュー。
カード変更
- 当初予定されていたカマル・シャロルス vs. ジェイミー・ヴァーナーはシャロルスの怪我で後発のWEC 49に延期となった。
- アレックス・カラレクシスとの対戦が決定していたザック・ミックルライトは足首の負傷で欠場し、アンソニー・ペティスが代役で出場した。
- アントニオ・バヌエロスと対戦予定であったダマッシオ・ペイジが欠場したため、バヌエロスはスコット・ヨルゲンセンとのWEC 41以来の再戦となった。
- ジョン・チャンソンの当初の対戦相手カブ・スワンソンの負傷欠場のため、レオナルド・ガルシアが代役で出場した。
- 当初はマッケンス・セメルジエールとアンソニー・モリソンの対戦が決定していたが、セメルジエールが欠場し、チャド・メンデスがモリソンと対戦した。
UFCによるプロモート
WEC社長のリード・ハリスではなくUFC代表のダナ・ホワイトがプロモートの責任者を務めた。またリングアナウンサーをブルース・バッファーが務め、放送席もマイク・ゴールドバーグとジョー・ローガンというUFCと同じ顔ぶれとなった。
WECブランドの不使用
大会の宣伝広告や、Spikeでの前座試合の無料放送やPPV放送において、「WEC」ブランドの名称は使用されなかった。例外は初期に作られたポスターやジョー・ローガンの放送中の一度の発言、チャンピオンベルトに刻印されたWECのロゴマークのみにとどまり、選手グローブやケージにもロゴマークは使用されなかった。
試合結果
プレリミナリィカード
- 第1試合 フェザー級 5分3R
- ○ テイラー・トナー vs. ブランドン・ヴィッシャー ×
- 1R 2:36 TKO(レフェリーストップ:グラウンドの肘打ち)
- 第2試合 バンタム級 5分3R
- ○ 水垣偉弥 vs. ハニ・ヤヒーラ ×
- 3R終了 判定3-0(29-28、30-27、29-28)
- 第3試合 フェザー級 5分3R
- ○ チャド・メンデス vs. アンソニー・モリソン ×
- 1R 2:13 ギロチンチョーク
- 第4試合 バンタム級 5分3R
- ○ ブラッド・ピケット vs. デメトリアス・ジョンソン ×
- 3R終了 判定3-0(30-27、30-27、29-28)
Spike中継カード
- 第5試合 ライト級 5分3R
- ○ アンソニー・ペティス vs. アレックス・カラレクシス ×
- 2R 1:35 三角絞め
- 第6試合 フェザー級 5分3R
- ○ レオナルド・ガルシア vs. ジョン・チャンソン ×
- 3R終了 判定2-1(29-28、28-29、29-28)
メインカード
- 第7試合 バンタム級 5分3R
- ○ スコット・ヨルゲンセン vs. アントニオ・バヌエロス ×
- 3R終了 判定3-0(29-28、29-28、29-28)
- 第8試合 ライト級 5分3R
- ○ シェーン・ローラー vs. アンソニー・ジョクアーニ ×
- 1R 3:22 チョークスリーパー
- 第9試合 フェザー級 5分3R
- ○ マニー・ガンブリャン vs. マイク・ブラウン ×
- 1R 2:22 KO(右フック→パウンド)
- 第10試合 WEC世界ライト級タイトルマッチ 5分5R
- ○ ベン・ヘンダーソン vs. ドナルド・セラーニ ×
- 2R 1:57 ギロチンチョーク
- ※ヘンダーソンが王座の初防衛に成功。
- 第11試合 WEC世界フェザー級タイトルマッチ 5分5R
- ○ ジョゼ・アルド vs. ユライア・フェイバー ×
- 5R終了 判定3-0(49-45、49-45、50-45)
- ※アルドが王座の初防衛に成功。
各賞
- ファイト・オブ・ザ・ナイト:レオナルド・ガルシア vs. ジョン・チャンソン
- ノックアウト・オブ・ザ・ナイト:マニー・ガンブリャン
- サブミッション・オブ・ザ・ナイト:ベン・ヘンダーソン
- 各選手にはボーナスとして65,000ドルが支給された。
脚注
関連項目
- WECの大会一覧
- WEC王者一覧
外部リンク
- WEC公式サイトによる試合結果
- MMAPLANETによる試合結果
- バウトレビューによる試合結果
- Tapologyによる試合結果
- SHERDOGによる試合結果




