開成駅(かいせいえき)は、神奈川県足柄上郡開成町吉田島にある、小田急電鉄小田原線の駅である。駅番号はOH 42

開成町唯一の駅で、小田急電鉄で最西端の駅である。

歴史

年表

  • 1985年(昭和60年)3月14日:開設。各停・準急と一部急行の停車駅となる。
  • 2001年(平成13年):3100形NSE車3181号が東口開成駅前第二公園に静態保存される。
  • 2004年(平成16年)6月5日:2600形さよなら運転の終点駅となり、到着後「ありがとう2600形フェスタ」が開催され、留置線および開成駅前第二公園で展示公開などが行われる。
  • 2005年(平成17年)6月4日・5日・11日・12日:開成町で実施される「あじさい祭」に併せて特急ロマンスカー「さがみ65号」が臨時停車。30000形EXE車6両で運行される(2006年以降も実施)。
  • 2008年(平成20年)3月15日:新松田駅以西に準急が運行されなくなったため、停車駅より除外。
  • 2014年(平成26年)1月:OH 42の駅ナンバリング導入、使用開始。
  • 2018年(平成30年)
    • 3月17日:本厚木駅 - 小田原駅間で各駅に停車する急行について、新松田駅以西で各停へ種別変更する形態となるため、停車駅より除外。
    • 4月27日:同年度中に実施予定のダイヤ改正からの、10両編成の快速急行・急行停車へ向けて、ホーム延伸工事を推進することが発表される。
  • 2019年(平成31年・令和元年)
    • 3月16日:ホーム10両対応工事完了に伴い、全急行の停車駅となり、新松田駅 - 小田原駅間で急行へ種別変更する快速急行停車開始。
    • 10月17日:LED式発車案内表示器使用開始。

開設経緯と駅名の由来について

従来、小田急線が通る市区町村で唯一駅がなかったのが開成町であった。そのため、開成町と町民たちは小田急電鉄への要望を重ね、小田急線内68番目の駅として開設された。駅名も町名の「開成」より取られた。

駅構造

相対式ホーム2面2線と留置線を有する地上駅。橋上駅舎を備え、西口・東口の2か所の出入口を備える。改札階 - ホーム階間にはエレベーターが設備されている。旅客上屋は駅舎付近のみ設けられており、1番ホームに待合室が設置されている。

東側にある留置線は、小田原寄りにあるポイントから進入することが可能。

2015年度(平成27年度)には、栢山駅・富水駅・螢田駅・足柄駅と共に行先案内表示器新設が計画され、同年末までに改札口コンコースへの設置を完了した他、開成駅のみ、2019年(令和元年)10月15日頃にはホームにLED式発車案内表示器が設置され、10月17日に使用を開始した。これに伴い、従来の小型接近表示器は撤去された。

ホーム延伸工事

開設当初は、栢山駅 - 足柄駅間の4駅と同様、ホーム有効長が120 m(20 m車6両分)となっていた。このため、2018年(平成30年)3月16日までは6両の急行が停車していたものの、10両編成列車は通過しており、翌3月17日のダイヤ改正以降は急行停車駅から除外されていた。

しかし、周辺人口増加に伴い、10両急行を停車させるため、当駅の上り・下りの2面2線のホームを新宿方面に85 m延伸する工事が2018年(平成30年)より行われ、2019年(平成31年)3月16日ダイヤ改正より当駅に全急行が停車するようになり、加えて一部快速急行が新松田駅 - 小田原駅間で急行へ種別変更する形で停車するようになった。

2022年(令和4年)ダイヤ改正では、早朝海老名発小田原行を除いて、快速急行は新松田 - 小田原間で必ず急行へ種別変更されることとなったため、ほぼ全優等列車が停車することとなった。

2025年(令和7年)ダイヤ改正では、僅かに残っていた、当駅を通過する快速急行も、全列車開成に停車することとなり、特急を除いて、当駅を通過する優等列車は消滅することとなる。

のりば

  • 日中時間帯の各停は、全て新松田駅 - 小田原駅駅間区間列車のみとなっていたが、2022年(令和4年)3月改正で日中時間帯の新松田駅 - 小田原駅間区間列車を町田駅・相模大野駅 - 小田原駅間運行に変更し、新松田駅を境に各停へ種別を変更する形態に変更され、快速急行を含め毎時6本程度が相模大野・本厚木駅方面に直通。
  • 4・6両列車は、ホーム小田原寄りに停車する。
  • 開成あじさい祭りなどのイベント時には、当駅に特急ロマンスカーが臨時停車する場合がある。従来は有効長関係から6両編成のEXE・MSEのみ停車していたが、ホーム延伸によって制約が無くなり、2019年にはVSE・GSEが停車した。

利用状況

2022年度(令和4年度)の1日平均乗降人員は11,766人である(小田急線全70駅中59位)。

急行及び快速急行停車駅では最も少ないが、2019年度(令和元年度)はダイヤ改正で急行列車の停車復活もあり、前年度(2018年度)と比べて8.2 %増加となっている。2020年度(令和2年度)・2021年度(令和3年度)いずれもCOVID-19の影響により利用者数が減少したものの、2022年度は4年前とほぼ同じ水準に戻った。開成町再開発に伴い、駅周辺にマンションや住宅が次々と建てられ、近年は乗降人員の増加が著しい。2014年には駅東側の酒匂川に足柄紫水大橋が開通し、対岸の大井町方面からの利用者も増えている。

近年の1日平均乗降乗車人員の推移は以下の通り。

駅周辺

開業当時、駅周辺には空地が目立っていたが、2000年代に入り、小田急電鉄主導でマンションや商業施設が建ち始めた。

東口にある開成駅前第二公園には、2001年より3100形NSE車先頭車(3181号車)が静態保存されており、「ロンちゃん」の愛称が付けられている。毎月第2・第4日曜には車内が公開される(夏季は臨時公開日あり)。

開成町役場までは大きく離れており、西口より徒歩約30分であるが、西口・東口より無料コミュニティバスの他、新松田駅より路線バスが運行されている。

  • 開成駅前公園
  • マックスバリュ 開成駅前店
  • 開成町立開成南小学校
  • 松田警察署開成駅前連絡所
  • 開成駅前郵便局
  • 足柄大橋・足柄紫水大橋
  • 富士フイルム・富士フイルムビジネスイノベーション研究所・開発センター:無料送迎バスあり。
  • ロピア 開成店

バス路線

西口駅前広場より発着している。2009年1月7日までは三竹まで、2011年(平成23年)12月28日までは新松田駅まで、2012年(平成24年)1月31日までは成田空港までの路線バスもあったが、いずれも廃止されている。

  • 関本(大雄山駅) - 和田河原駅 - 開成駅(箱根登山バス)※土休日は朝1本のみ
  • 瀬戸屋敷 - 開成町役場 - 開成駅西口 - 開成町福祉会館(開成町福祉コミュニティバス南北線)※年末年始を除く平日のみ
  • 開成駅西口 - 開成町福祉会館 - 開成町役場 - ぷらっと・かいせい(開成駅東口)(開成町福祉コミュニティバス巡回線)※年末年始を除く平日のみ

この他、イベント時に富士スピードウェイ行バスが富士急湘南バスにより運行される。富士急湘南バスの当駅乗入はこの臨時バスのみであるが、富士急単独のバスポールも設置されている。

隣の駅

小田急電鉄
小田原線
■快速急行・■急行
新松田駅 (OH 41) - 開成駅 (OH 42) - 小田原駅 (OH 47)
■各駅停車
新松田駅 (OH 41) - 開成駅 (OH 42) - 栢山駅 (OH 43)

※なお、開成あじさい祭りなどのイベント時、特急ロマンスカーが当駅に臨時停車する場合がある。

脚注

注釈

出典

小田急電鉄の1日平均利用客数
神奈川県県勢要覧

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧

外部リンク

  • 小田急電鉄 開成駅

開成駅 [AGUI NET]

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開成駅|時刻表詳細(上り)|小田急電鉄

開成駅|時刻表詳細(下り)|小田急電鉄

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