C線(セーせん、Ligne C)は、リヨン公共交通機関(TCL)の運営するフランス・リヨンのメトロ(地下鉄)路線の一つ。リヨン市内中心部のオテル・ド・ヴィル=ルイ・プラデル駅と、リヨン近郊北部カリュイール=エ=キュイールのキュイール駅を結ぶ。1974年に開業。
概要
リヨン市庁舎から北西方面、クロワ・ルースを経由してカリュイール=エ=キュイールにいたる全長2.4kmの短い路線。
元々はケーブルカー路線「フィセル1」と呼ばれるクロワ=パケのケーブルカーであったルートを改造した経緯をもっている。そのため、176‰に達する急勾配がある。そのため、ルートの一部にラックがあるという、地下鉄でありながらラック式鉄道である世界でもユニークな地下鉄である。
車体はA線、B線用とほぼ同一(車内は全席クロスシート)であるが、ラック式のため、ゴムタイヤはなく鉄輪のみである。オテル・ド・ヴィル駅〜クロワ=ルース駅間のトンネル内急勾配ばかりではなく、平坦露地や橋梁上を走る区間も長いため、故障や凍結その他の原因による車輪の空転・滑走を抑える砂撒き装置を先頭車の床下に備えている。全線複線だがキュイール駅付近のみ単線。
歴史
- 1891年4月12日、クロワ=パケ駅からクロワ=ルース駅間のケーブルカー「フィセル1」が開業。
- 1972年7月2日、ケーブルカー「フィセル1」が閉業。
- 1974年12月9日、クロワ=パケ駅からクロワ=ルース駅間が地下鉄として開通。
- 1978年5月2日、クロワ=パケ駅からオテル・ド・ヴィル=ルイ・プラデル駅間が開通。
- 1984年12月8日、クロワ=ルース駅からキュイール駅間が開通。
駅一覧
- 全線各駅停車、快速運転はない。
脚注
関連項目
外部リンク
- Transports en Commun Lyonnais (TCL)



