常陸太田駅(ひたちおおたえき)は、茨城県常陸太田市山下町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)水郡線(支線)の駅。支線の終点である。

歴史

水戸市と太田町を結ぶ太田鉄道の駅として開業し、後に国有化され、水郡線の駅となった。

かつては国道349号を挟んだ駅前に日立電鉄の常北太田駅が存在し、乗り換えが可能だったが、2005年(平成17年)に廃止された。その後の周辺整備により電鉄駅の跡地も転用され、当時の面影は少なくなっている。

年表

  • 1899年(明治32年)4月1日:太田鉄道の太田駅として開業。
  • 1901年(明治34年)10月21日:太田鉄道が水戸鉄道(2代)に営業譲渡。
  • 1927年(昭和2年)12月1日:水戸鉄道が国有化。同時に常陸太田駅に改称。
  • 1929年(昭和4年)11月15日:陸軍特別大演習(宮下野外統監部)に向かう昭和天皇乗車のお召し列車が、水戸駅-石岡駅間で往復運転。
  • 1945年(昭和20年)7月17日:艦載機による機銃掃射を受ける。
  • 1982年(昭和57年)10月1日:貨物扱い廃止。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
  • 1993年(平成5年)1月20日:みどりの窓口営業開始。
  • 2010年(平成22年)
    • 5月29日:常陸太田駅周辺整備事業のため、列車の発着を仮設ホームに移転。
    • 7月29日:駅舎新築工事安全祈願祭を実施。
  • 2011年(平成23年)4月11日:新駅舎使用開始。
  • 2014年(平成26年)4月1日:ICカード「Suica」の一部サービスが利用可能となる。
  • 2018年(平成30年)10月31日:みどりの窓口の営業を終了。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅であり、留置線などの側線は設置されていない。

指定席券売機・自動券売機・簡易Suica改札機設置の業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)で一部時間帯は駅員が不在となる。駅の管理は水戸営業統括センターが行っている。

元々は現在の駅前ロータリーの位置にホームがあったが、周辺整備に合わせて2010年(平成22年)5月にホームをやや南方に移設し、2011年(平成23年)4月11日より新駅舎の供用が開始された。徳川光圀の隠居所である西山荘をイメージしたもので、鉄筋コンクリート一部鉄骨造り平屋建て419平方メートルあり、観光案内所との合築となる。当初は同年3月26日からの供用を予定していたが、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響で水郡線自体が不通となったため、運転再開と同時の供用となった。

当駅からは終日概ね1時間に1本の普通列車が運行されている。最終列車到着後は夜間滞泊せず、上菅谷駅に回送され、翌朝再び当駅まで回送される。

  • 旧駅舎時代

利用状況

JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は860人である。

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

駅周辺

バス路線

駅前ロータリーに茨城交通の一般路線バスが乗り入れている。

なお、東京駅・バスタ新宿発着の高速バス「常陸太田号」、茨城空港行は乗り入れておらず、当駅より約1.5 km離れた常陸太田市高速バスターミナルの発着となる。ただ、高速バス「常陸太田号」は、駅南方の国道349号上にある「太田駅入口」停留所や「道の駅ひたちおおた」にも停車する。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
■水郡線(支線)
谷河原駅 - 常陸太田駅

脚注

記事本文

注釈

出典

利用状況

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧

外部リンク

  • 駅の情報(常陸太田駅):JR東日本
  • 茨城交通

常設展~常陸太田駅

JR水郡線 常陸太田駅は2011年(平成23年)4月より新駅舎開業鈴木鉄工株式会社|ベルトコンベア製造修理保守常陸太田

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